2018年 09月 05日
茸の代わりに苔を愛でる |
曇り→晴れ 気温4→18→9度
誕生日会を開いた森へ行く途中反対方向に道を折れ、松の根の採取しやすそうな森へ入ったはいいけれど、最初に止まったところではБрусника (ブルスニカ/コケモモ)が松の周りに密集していて松の根より先にコケモモのびっちり地表近くを這う根に阻まれ取りにくい
そのため別の場所へ移動することに。
そんなコケモモ、よく見ると刺繍の図案にしているものと本当に似ているなと一枚記念に。
ホフロマ塗りはある程度写実性を捨ててデザインされているけれど、やっぱり重要なところ対象植物らしさは抑えているのだなと改めて感心してみています。
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今朝は上空が冷えてきているのか、ボイラー等の煙がまっすぐ立ち上り始めました。
いよいよ本格的な秋かな。
滞在中長袖足りるだろうか。
さすがの芸術家さんも今日のおめあてはБелый гриб(ベールィグリブ/白きのこ:ヤマドリダケ)ではなくРыжик(ルィジク/アカハツタケ)になったのだけれど、ルィジクにはまだ早くないかしら?
茸の中では比較的後に出る茸なのであまり期待せずついていった森入り口からはなんとも言えない独特な雲。
重苦しくうねるように進む雲の間に少しの青空が。
余計に寒々しいかも。苦笑
右手の青空がこの後かなり押され気味担ったのに、昼過ぎには天気復活し秋の空は忙しいのだったと思い出す。
ルィジクがなく、Опята(アピャータ/なめこの様な茸)を探して入った森もおめあての茸はなく結局非食用茸を二人して撮影したりしながら移動。
この森で採取した食用茸はМоховик жёлто-бурый, болотный(マホビク ジョールタブールィ/アワタケ)だけでした。
Маслёнок(マスリョーノク アビクノヴェンヌィ/ヌメリイグチ)もあるにはあるのだけれど、大きくなりすぎてもれなく虫食いだった。
予定の茸もないので芸術家さんもようやっと茸モードから根採取モードへ切り替わりまずはトドマツの根を採取し、その後赤松の根を採取しに白樺の森と彼らが呼ぶ森へ。
実際には白樺の森と言っているのは入り口のあたりで、他の場所は針葉樹多めの混合林です。
そんな今日の森へ入ったら誰かが白きのこを採取した気配があり、芸術家さんの茸スイッチがonになってしまいました。苦笑
私はさすがに今日も摘んだら処理が間に合わないとコケモモを写して楽しみ、苔と戯れて待つ。
待っている間に抱えるほどきのこを摘んできた芸術家さん。
…まだ必要だったんだ、言ってくれれば我が家のを置いていったのにね。
森の中は様々な形の地衣類があるけれど、一つ一つに表情があって興味深い。
どうやってこの場所に着くのかとか見ていて飽きない。
朝の曇り具合が嘘のように心地よい晴れ。
時折怪しげな灰色の雲が流れていくけれど雨が降ることなく程よい気温なところがすっかり秋。
若い赤松の多い林なので樹々が密集している割には明るく爽やかです。
樹々の間を抜ける日差しを浴びて苔も輝く。
この辺りの苔は上空が開けているからかカサカサした感触。
茸を採るためにひっくり返されているものは丁寧に戻しておきました。
下に茸の根があったらまた環境が良くなって生えるように。
ついでにぐぐっと苔に寄ってみると枝分かれの仕方、先の形まるで血管のようですよね。
いつだったか広葉樹の枝分かれの仕方は毛細血管と同じと聞いたことがあったけれどそれと似ているななんて思いながら写していました。
苔に集中していてふと顔を上げると「あ、白きのこあった。」
とまず1個。
その先では芸術家さんが4個まとめて見つけていました。
さすが、根を取りに来てもなお茸感度良好な様子。
結局芸術家さん今日も茸それなりに積んでいます。
我が家はもう今あるものをある程度消費しないと入るところがないのでごく小さいもの以外芸術家さんへ進呈。
芸術家さんが森へ消えている間また苔観察に精を出していました。
このオレンジの苔と灰色の苔の組み合わせがなんとも印象的で好きなものの一つ。
別の場所へ根を取りに行くことになり道を曲がったら…またも白きのこを芸術家さんが発見してしまい車を降りる羽目に。
私はごく近くで数個採ったあとは、ほんの5mほどしか離れていないのにしっとりふわふわな苔を触って遊んでいました。
やっぱりしっとりしている方が苔らしい?
この後無事赤松の根を採取して村へ戻ってくる途中空には刷毛で刷いたような薄い雲が流れていて秋の空。
村に入れば薄く細く別れた雲が連なってぷかりぷかり。
日差しもぐっと柔らかくなってきて一気に秋が駆け抜けるのではないかという気がしてきます。
今日は下処理をそれぞれにしておいた白茸と今日摘んだ若い白きのこを使って和食♪
まずはお吸い物。
村で青菜といえばこの時期はおばちゃん出店で最後のサラダ菜が手に入ればいい方なのだけれど、今年は芸術家さん宅で小松菜を栽培していてどうやって食べて良いかわからないからと袋いっぱいもらっているのです。
ありがたくお吸い物に。
松山揚げ/小松菜/白きのこ。
蓋を開けた時の香りが一瞬松茸のようでなかなか贅沢な味わいです。
そしてご飯はこれでもかと薄切り白きのこをのせた炊き込みご飯。
この白きのこは電子レンジで30〜40秒加熱しておいたものを炊きあがって蒸らす時に乗せてあります。
傘の色が黄色くなる前に食べることができていい感じ。
香りも食感も最高のご飯になりました。
そしておばちゃん出店で購入した今年最後のそら豆を茹で、昨日焼いたはいいけれど仕上がり今ひとつで残念な白きのこの肉詰めをいただきました。
大根おろしがあったら少しはさっぱりいただけたのだけれど、まだ大根出回っていません。
残念。
そら豆はもう来年用の種として販売してもいいほどしっかりしてしまっているものもあったけれど、むらさき色の皮の下には鮮やかな緑のそら豆が隠れていてその対比が鮮やかでした。
おばちゃん出店ももう名残の香草とトマトや人参/馬鈴薯といった保存のきくものだけになってきてそろそろ終わり。
前半に家でゆっくりご飯という状態じゃなっかったためになかなか顔を出せなかったのがちょっと残念だったな。
明日は少しのんびりしたいな…。
by etigoya13-3
| 2018-09-05 23:38
| 季節/行事
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